今月の主題 経静脈・経腸栄養―プランニングとその実践
疾患治療としての栄養療法
Crohn病
藤山 佳秀
1
,
佐々木 雅也
2
1滋賀医科大学消化器内科
2滋賀医科大学医学部附属病院栄養治療部
pp.808-811
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100635
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ポイント
活動期Crohn病では,完全静脈栄養法や成分栄養療法による優れた緩解導入効果が確認されている.
在宅成分栄養療法(HEN)は高い緩解維持効果を有するが,必須脂肪酸欠乏や微量元素欠乏症に留意する必要がある.
HENに併用する食事は,総脂肪量を30g/日までに制限し,n-3系多価不飽和脂肪酸を豊富に含む内容とする.
Crohn病では,プレバイオティクス,プロバイオティクスが有用と考えられるが,用いるべき製剤の選択は今後の課題である.
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