連載 Case Study 診断に至る過程・2
シリアスな腰痛
松村 正巳
1
1石川県立中央病院 内科
pp.350-355
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100530
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本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います.どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか.さて,今回の患者さんです.
病歴&身体所見
68歳,男性
主 訴:腰痛
現病歴:腰痛が出現した7週間前までは元気であった.腰痛は徐々に悪化し,安静時も痛くなってきた.2週間前からは食欲低下,全身倦怠感,夜間の頻尿が出現した.かかりつけ医を受診したが,腰痛の原因はわからなかった.昨日からは腰痛がさらに悪化し,動けなくなった.今朝からは受け答えがおかしいため救急外来へ搬送された.この2カ月で体重が2kg(71kgから69kg)減ったという.
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