しりあす・とーく 第11回テーマ
医療におけるジェンダー・イッシュー―仕事と家庭の両立を考える(前編)
郷間 厳
1
,
松下 克子
2
,
岸 誠司
3
1神戸逓信病院内科
2北野病院産婦人科
3兵庫県立尼崎病院腎臓内科
pp.2036-2043
発行日 2005年11月10日
Published Date 2005/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100370
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療施設に従事する医師のうち15.6%が女性といわれている(2002年).しかし,すでに20代では,3人に1人が女性という時代であり,今後も女性医師の比率が高まるのは間違いない状況となっている.一方で,医療界における女性の労働環境整備は進んでいるとは言いがたく,また,男性が家事や育児へ参加することへの理解も乏しいといわれている.昨今,経済事情から医療への締め付けは年々強まっており,医師の業務環境はますます厳しくなっている.仕事と家庭の間で葛藤を抱える医師も少なくない.
これまで誰もが感じながら,あまり語られてこなかった,「医療におけるジェンダー」の問題を取り上げてみた.
■郷間 私は1987年卒で,天理よろづ相談所病院で初期研修を始め,シニアレジデント内科ローテートを修了し,呼吸器内科のスタッフとして勤務後,2000~2002年にアメリカへの留学を経て現在の病院で働いております.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.