しりあす・とーく 第12回テーマ
医療におけるジェンダー・イッシュー―仕事と家庭の両立を考える(後編)
郷間 厳
1
,
松下 克子
2
,
岸 誠司
3
1神戸逓信病院内科
2北野病院産婦人科
3兵庫県立尼崎病院腎臓内科
pp.2216-2221
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100407
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女性医師が抱える困難の原因は,そもそも日本の医師の労働環境そのものの問題でもある.経済状況はこの数年厳しさを増し,どの医療機関にも人員的な余裕はまったくなくなっている.医師にとって,仕事と家庭の両立はきわめて困難なのが現実だ.本誌では前号に引き続き,臨床の最前線で活躍する3人の医師に現状と今後の課題・展望を語っていただいた.
(前号からつづく)
女性の働きやすさが国の将来を左右
■郷間 女性がさまざまな職場で,より力を発揮するためには何が必要か.これは,少子高齢社会のなかで今や国家的な課題にもなっています.ヨーロッパでは女性が働きやすい状況をつくった国で出生率が上がっているというデータもあり,女性にとっていかに働きやすい社会をつくるかが国の将来を 左右するとも言えます.
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