今月の主題 Digital時代の脳神経画像診断
内科医として知っておきたい画像診断法
【脳神経疾患を疑ったとき行うべき画像診断】
脳梗塞を疑ったとき
髙尾 昌樹
1,2
1脳血管研究所美原記念病院神経内科
2慶應義塾大学医学部神経内科
pp.455-458
発行日 2005年3月10日
Published Date 2005/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100069
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ポイント
最も大事なことは,脳梗塞を疑うこと.
バイタルサインの確認などに加え,きちんと神経所見をとり,病巣を絞り込むこと.
頭部CTは短時間で施行でき,出血との鑑別を容易に行える.
MRIは早期から虚血病巣を描出できる.しかし専門家による画像読影が必要になることも多い.
脳血流をみる画像検査も有効と思われるが,専門的施設に限られる.
一般臨床の場ではCT,可能であればMRIを施行し,治療を開始するべきである.さまざまな検査に追われて治療開始が遅れたり,患者の状態を見失ってはならない.
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