今月の主題 肥満症―診断・治療の新展開
新しい肥満症治療の考え方
難治例への対応―摂食障害・精神疾患
石堂 考一
1
,
河合 啓介
1
,
久保 千春
1
1九州大学心療内科
pp.290-293
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
若年女性で肥満や急速な体重の増減がみられた場合,摂食障害を合併していることがある.
摂食障害を合併していた場合,肥満に対し食事制限や減量の指示のみでは無効で,心理社会的背景も対象に含め,心理療法,薬物療法を組み合わせる統合的な治療アプローチが必要なことが多い.
体重や体脂肪率といった客観的な測定値だけでなく,その背景にある患者の心理社会的問題を整理し,患者と共有するように努める.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.