特集 ポストコロナ時代のアレルギー性鼻炎診療
ポストコロナ時代の耳鼻咽喉科医の役割―難治例に対する治療
小児難治例への対応
川島 佳代子
1
Kayoko Kawashima
1
1大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
小児
,
アレルギー性鼻炎
,
患者教育
,
舌下免疫療法
Keyword:
小児
,
アレルギー性鼻炎
,
患者教育
,
舌下免疫療法
pp.543-545
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001078
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はじめに
わが国ではアレルギー疾患は増加傾向にあり,特に若年者の推計患者数が多いとされる1)。アレルギー性鼻炎は喘息に次いでアレルギー疾患の中で患者数が多く,アレルギー性鼻炎も総患者数のうち小児の占める割合が多い。耳鼻咽喉科医とその家族を対象としたアレルギー性鼻炎に対する全国疫学調査の2019年の結果では,小児においてスギ花粉症の有病率が通年性アレルギー性鼻炎を上回っており,スギ花粉症の低年齢化が示された2,3)。アレルギー疾患は互いに関連しており,複数のアレルギー疾患を合併している小児も少なくない。
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