特集 公衆衛生における医療
二次保健医療圏を基盤としたエイズ医療連携推進事業の取り組み
向山 晴子
1
1東京都府中小金井保健所保健サービス課
pp.898-902
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902869
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はじめに
エイズの医療システムは,拠点病院・連携病院・地区医師会等の病病・病診連携はもとより,医科・歯科・薬科の連携や保健福祉サービスとの整合なくしては構築できない.しかし,「エイズ診療」は多くの医療従事者にとって「未だに遠い存在」であり,拠点病院と一部の保健医療従事者の個人的なネットワークに支えられているのが現状であろう.
エイズの保健・医療・福祉連携システムの推進は,慢性感染症の地域ケアにいくつかの重要な示唆を与える.また,この疾患を取り巻く社会医学的問題は,他の疾患や障害に共通する「医療連携システム」の象微的モデルになると思われる.
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