連載 公衆衛生院からの発信・22
国際研修
兵井 伸行
1
1国立公衆衛生院保健統計人口学部
pp.835-837
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902619
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国際研修の必要性とその背景
国際化の進展の中でわが国の国際貢献に対する内外の関心は高く,特に保健医療分野の人づくりにおける協力への期待は大きい.保健医療分野の人的資源開発に関する考え方には,歴史的にみて第二次大戦後それぞれ互いに重なり合う8段階の発展が考えられる(表1).また,最近では,保健医療改革(health sector reform)を中心とした財政やマネジメントを重視した人材養成が特に注目を集めており,第9段階とも呼べる.
このように人的資源開発に関する基本的政策に変化は見られるものの,適切な人材養成に関する政策形成,人材養成の組織・体制づくり,人材養成における優先順位の設定,国内外の関係機関・関係者とのネットワークづくり,調査研究や諸機関の育成強化などへの財政的・人的な支援,モニタリング・評価,などは人的資源開発に共通した重要課題といえる.
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