特集 公衆衛生の新しい世紀
チームワークとしての公衆衛生行政—大三島町の保健対策事業をとおして
菅 マリハ
1
1愛媛県大三島町保健センター
pp.731-736
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902595
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大三島町の概要
大三島町は緑の島が無数に点在する芸予の海,瀬戸内海のほぼ中央,また平成11年に開通した広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道西瀬戸自動車道の中央に位置している.本町は瀬戸内の温暖な気候が育んだ美しい自然に恵まれ,また千古の歴史を誇る大山祇神社と源頼朝・源義経の鎧をはじめ数々の国宝を収蔵した国宝館のある島である.生活産業である柑橘類の低迷で若者の流出が進み,昭和40年国勢調査で9,508人であった人口が平成13年4月1日現在では46%の4,401人に減少した.65歳以上の高齢者が1,948人で,高齢者率44.23%という過疎と高齢の町である.
平成3年からの保健福祉政策の取り組みの中で,保健と福祉が統合した健康づくり施策の基盤整備として,平成4年に大三島町地域福祉センター,在宅支援センターを,また平成6年には大三島町保健センターを建設し,総合的な健康づくり,健康増進,福祉活動を行っている.
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