連載 地域保健関連法規とその解釈・2
戦後の新保健所法と地域保健
河原 和夫
1
1東京医科歯科大学大学院環境社会医歯学系専攻医療政策学講座医療管理学分野
pp.140-141
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902456
- 有料閲覧
- 文献概要
戦争により国土は荒廃し,保健医療福祉関係の物的・人的資源も甚大な被害を被った.戦後,社会制度が一新され,地域保健も結核などの感染症,引き上げ者や戦災で死亡した者の影響による人口構成のアンバランス,母子保健,さらに環境衛生などの新たな公衆衛生上の問題を抱える中,地域保健活動は新憲法の公布に伴い改正された保健所法(以下,新保健所法)に基づく新しい指導原理のもとで再出発したが,その斬新な内容も時代の急激な流れに遅れをとり,数々の矛盾を露呈するようになってきた.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.