特集 地域におけるたばこ対策の取り組み
「青少年無煙の町」宣言—茨城県八千代町の取り組み
平間 敬文
1
1医療法人光潤会平間病院
pp.796-798
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902183
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「無煙世代を育てる会」活動について
「青少年無煙の町宣言」に至る経緯で,まず推進のベースとなった「無煙世代を育てる会」活動について述べたい.目に余る青少年喫煙の蔓延に危機感を抱き1984年より主に高校生を対象として16年間で延べ460校・32万人に対し禁煙講話活動を行ってきた.年間2万2千から2万5千人のペースである.医師・歯科医師・教師・製薬会社社員有志など約20名で構成され,講演は内5名でチームを組み毎週1〜2回,依頼のあった学校を訪ね,スライド・16ミリも用いた.90分のリレー講話方式で行っている.それなりのインパクトは感想文などで知るが,将来にわたっての防煙効果は明らかではない.ただ,これまでの経験の中からいくつかの知見を得た.
1)青少年喫煙に対する問題意識に学校間較差が極めて大きいこと.
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