連載 全国の事例や活動に学ぶ
今月の事例 沖縄県宮古保健所
HIVネットワーク沖縄の活動
国吉 秀樹
1
,
三宅 寛治
2
1沖縄県宮古保健所
2香川県観音寺保健所
pp.510-511
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902116
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HIVネットワーク沖縄の活動を本稿ではご紹介するつもりであるが,実はその内容のほとんどが緒についたばかりである.したがって今回は,地域保健活動としてのエイズ対策の成果という話ではなく,それまでの活動が大きく変容し前進する条件についての感想である.
最近の沖縄県の保健所におけるエイズ対策は,学校などでの基本的知識の一方的な伝達が減り,来所による相談件数が減少するなど手詰まり状態であったが,これら関心の低下に対して有効な取り組みがなかなかできなかった.またHIVネットワーク沖縄は,既にボランティアのエイズに関する電話相談を中心に10年ばかり活動してきた非営利組織であるが,活動の幅が広がらない悩みがあった.このような状況が,どうやら平成10年度を起点にゆっくりとではあるが変化しはじめた.
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