統計
沖縄県におけるHIV感染症 HIV感染症/AIDS患者166例の検討
宮城 拓也
1
,
健山 正男
,
高橋 健造
,
上里 博
1琉球大学 大学院医学研究科皮膚科学
キーワード:
AIDS
,
カンジダ症-口腔
,
HIV Infection
,
Kaposi肉腫
,
いぼ
,
皮膚炎-脂漏性
,
陰部ヘルペス
,
尖圭コンジローマ
,
同性愛
,
梅毒-皮膚
,
皮膚腫瘍
,
帯状疱疹
,
感染症伝播
,
後向き研究
,
異性愛
,
乾皮症
,
沖縄県
Keyword:
Acquired Immunodeficiency Syndrome
,
Candidiasis, Oral
,
Condylomata Acuminata
,
Ichthyosis
,
Homosexuality
,
Herpes Genitalis
,
Herpes Zoster
,
Skin Neoplasms
,
Retrospective Studies
,
Dermatitis, Seborrheic
,
Sarcoma, Kaposi
,
Syphilis, Cutaneous
,
Warts
,
HIV Infections
,
Disease Transmission, Infectious
,
Heterosexuality
pp.697-704
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317316
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沖縄県を含めた全国のHIV感染症/AIDS患者の動向を中心に考案すると同時に、HIV感染症/AIDS患者にみられた皮膚症について検討した。HIV感染症/AIDS患者166例を対象とした。HIV感染症とAIDS患者はともに、次第に増加する傾向がみられた。約94%が男性症例であった。異性間での感染はわずか19例で、男性間での感染が141例ともっとも多かった。平均年齢は36.0歳で、31~40歳代がもっとも多かった。高齢になるにつれAIDSが占める割合が増加する傾向がみられた。HIV感染患者では46.2%、AIDS患者では85.5%が皮膚症を呈した。感染症は、梅毒、帯状疱疹、口腔カンジダ症、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、尋常性疣贅の順に頻度が高く、梅毒は血清学的に診断された症例がほとんどで、19%で皮疹を呈した。非感染症としての皮膚症には、脂漏性皮膚炎とともに乾皮症がみられた。
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