フォーラム
高齢化社会における生活習慣病対策
鷲尾 昌一
1,2,3
,
荒井 由美子
2
1九州大学医学部公衆衛生学教室
2国立療養所中部病院長寿医療研究センター
3福岡県宗像医師会
pp.888-889
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902004
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従来,わが国の公衆衛生学の中心的課題は感染症などの急性疾患であったが,疾病構造の変化とともに虚血性心疾患,癌などの生活習慣病対策に力点がおかれるようになり,医療の中心も感染症から生活習慣病に移り,臨床の現場における治療と一体となった予防医学活動が重要な地位を占めるようになった.
また,わが国では経済の成長が低迷している中で,人口構成の高齢化,少子化が急速に進行しており,国民医療費の増大を抑制することが緊急課題となっていて,「限られた資源の有効配分・有効利用」という意味での経済的視点から,医療,保健,福祉のヘルスサービスの重複を避け,有効活用を図ることが求められるようになっている.
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