海外事情
ベトナムにおけるHIV/AIDSの流行と対策の現状
洲濱 扶弥
1
1広島大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程・健康科学教室
pp.523-529
発行日 1998年7月15日
Published Date 1998/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901925
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53の省・市からなるベトナム社会主義共和国(以下,ベトナム)は,インドシナ半島の東半分を占め,南北1,650kmにわたりS字状に位置する(図1),総面積331,710km2,人口7,064.2万人の国である1).1986年ドイモイ政策が採択されてから,南ベトナム(とくにホーチミン市)を中心に,急激な経済成長を遂げた2)が,その社会発展に伴い,現在では麻薬,売春などが引き起こすHIV/AIDSが,保健・社会問題として取り沙汰されている.
本稿では,ベトナムが公表している資料に基づき,ベトナムにおけるHIV/AIDSの現状と対策について報告する.
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