連載 自治体の保健福祉活動における理学療法士の役割・5
維持期リハビリテーションにおける理学療法士—特別養護老人ホームでの役割
髙口 光子
1
1熊本県特別養護老人ホーム シルバー日吉
pp.503-506
発行日 1998年7月15日
Published Date 1998/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901920
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特別養護老人ホーム(以下,特養と略)たりとも,終生収容の概念から脱皮し,地域化・多機能化の中から,家庭または社会復帰をすすめなければならない.というのが,介護保険制度導入を決定した社会からの要請である.特養における家庭・社会復帰の考え方と実践を理学療法士の立場からまとめてみる.
一般的なひとりの障害老人が特養に入居するまでのおおむねの流れは,ある疾患や機能障害を発症・受傷し,救急か一般病院に入院.生命の安定を確認され,回復期のリハビリテーションを目的とした転入院または老人保健施設入所.様々な検討や試みを経て,特養入居となる.この間に数年の時間を費やす老人・家族は決して少なくない.
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