連載 暮らしに潜む環境問題
放射線と健康
桜井 醇児
1
1富山大学理学部物理学科
pp.255-259
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901672
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1.放射線被爆の物理化学的効果
放射線被曝によって体の分子レベルで起きる物理化学的効果,被曝によって体に現れる急性障害と晩発性障害,被曝による癌死亡リスク値,胎児被曝の大きな危険性,自然放射線の影響,食品の放射線処理の影響などについて今までに判明していることを説明し,また,これらの問題の評価の難しさ,異なる評価などについて述べてみたい.われわれの健康の視点から放射線被曝を考えるための参考にしていただければ幸いである.
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