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特集 泌尿器科医のための放射線治療学講座─基礎から徹底的に理解する
〈放射線治療を理解するための基礎〉
放射線の基礎:放射線治療分野
Radiobiological basis for radiation therapy
秋元 哲夫
1
Tetsuo Akimoto
1
1国立がん研究センター東病院先端医療開発センター粒子線医学開発分野
キーワード:
分割線量
,
α/β比
,
linear-quadratic(LQ)モデル
,
急性反応
,
晩期反応
Keyword:
分割線量
,
α/β比
,
linear-quadratic(LQ)モデル
,
急性反応
,
晩期反応
pp.655-659
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205760
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▶ポイント
・組織や腫瘍の放射線応答の指標としてはα/β比が重要であり,一次項成分と二次項成分による細胞死の比率が等しくなる線量として定義される.
・肺癌や頭頸部癌など多くのα/β比の大きい腫瘍は,分割線量や治療期間の変化に対してはacutely responding tissueと同様の反応を示す.晩期有害事象の標的組織であるlate responding tissueは分割線量の大きさに強く影響される(晩期反応は分割線量の大きさに影響される).
・異なる分割や線量の放射線治療による生物効果を定量的に評価するための指標には,biologically effective dose(BED)およびequivalent dose in 2Gy(EQD2)などがある.
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