特集 検診を検診する
乳幼児健診の意義の変遷—疾患のスクリーニングから育児支援へ,そして評価へ
渋谷 いづみ
1
1愛知県衛生部保健予防課
pp.237-240
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901668
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乳幼児健診はこれまで母子保健対策の重要な保健事業として実施されているが,それに期待される意義は時代とともに変化してきているといわれている.
母子保健法が昭和40年に制定された当時,その背景として妊産婦死亡率,乳児死亡率が高いことや,母子保健水準の地域格差が大きいことなどがあった.これらの改善のためには,従来の福祉施策を重視した児童福祉法による対策以外に,さらに保健施策を重視した法律が必要であった.このころの健康診査は疾病の早期発見・早期治療が行政の最重要の課題であったと思われる.
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