連載 在宅高齢者ケアの支援システム—アセスメントとケアプランの試み・6
痴呆老人の援助をとおしMDS-HC/CAPsを活用したケアマネジメントの評価を考える・1
縄井 詠子
1
1北海道滝川保健所
pp.581-585
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901536
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ケアマネジメント会議で,ケアプランを作成し援助を開始するが,実施するなかでその利用者にとって適切な問題点の把握であったか,目標やサービスが妥当であり,満足しているかなどは,いつも気にかかるところである.またケアチームが有効に働いているか,利用者の生活の変化や目的の達成度などについても評価をしたいと思う.しかし日常業務では単に設定したサービスが実行できたか,否かの点検に終始し,多くの視点で評価することは少ない現状がある.今回,痴呆症状をもつ高齢者とその家族を支援し終結した事例をとおして,MDS-HC/CAPsを活用したケアマネジメントの過程を振り返り,問題点の提示,目標設定,実施するなかでの家族の変化やケアチームとのかかわりについて評価をしたい.
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