特別記事
MDS-HCの改訂とその意義
池上 直己
1,2,3,4
,
山田 ゆかり
4
1interRAI
2MDS-HC開発委員会
3インターライ日本委員会
4慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.873-878
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901905
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
MDS-HC改訂の背景
いよいよ10月から要介護認定の申請が始まり,介護保険制度施行にむけて体制の準備が着々と進んでいる.現場では経営的な観点から要介護度や介護報酬の動向に振り回されているが,長い目でみれば,介護支援事業者として基盤を確立するためには,利用者のニーズを的確に把握し,それをケアプランに反映させる技能を蓄積することこそが重要である.
こうした目的を支援するために,より良いものを少しでも早く普及させた方が適当と判断し,われわれはMDS-HC(Minimum Data Set-Home Care)改訂版の刊行に踏み切った.MDS-HCは1996年に日本に紹介されて以来,アセスメント表の完成度の高さと,利用者のニーズを体系的に分析できるCAPs(Client Assessment Protocols)の存在によって高い評価を受け,介護支援専門員の実務研修等でも最も多くの人々から支持されている.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.