特集 マルチメディアの保健活動への活用を考える
マルチメディア政策の展開—厚生省—保健・医療情報化の取り組み
上田 博三
1
1厚生省健康政策局総務課医療技術情報推進室
pp.336-339
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901477
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情報化の流れと社会構造の変化
21世紀を間近にした現代社会は,情報処理技術の革新により,マルチメディアに代表される高度情報社会に転換しつつある.一方,国際社会に目を向けるとアメリカのゴア副大統領の提唱した「情報スーパーハイウェイ」構想などをきっかけにして,世界規模で情報インフラストラクチャーの整備が進みつつある.さらに,世界的に高度情報化社会への転換が進展し,国際的な視野とひろがりから環境問題の取り組みや産業構造の変革まで起ころうとしている.地球規模の情報化は,インターネットに代表されるが,情報通信技術を利用して,だれもが情報を発受信をすることは,情報化社会においては地理的条件などの制約は消滅することを意味しており,いつまでも既成観念の立場にとどまるわけにいかなく,だれもが情報化の流れに巻き込まれて行かざるを得ない状況である.
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