特集 マルチメディアの保健活動への活用を考える
在宅医療とマルチメディア
近藤 陽一
1
,
宮坂 勝之
1
1国立小児病院麻酔科
pp.351-354
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901481
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在宅医療の適応が,中心静脈栄養,酸素吸入,人工呼吸管理と広がるにつれて,「定期的な外来診察,往診,電話,手紙」という従来型の患者と医師のコミュニケーション手段だけでは,不十分になってきた.特に在宅酸素や在宅人工呼吸管理の場合は,突然の機器の故障が避けられず,従来型のコミュニケーションでは緊急時の対応がむつかしい.
われわれの施設では,6年前から電子メール,ポケットベルと連動した遠隔医療機器モニター,静止画像転送,テレビ電話などのマルチメディアを用いた新しいコミュニケーション手段を在宅人工呼吸管理に応用して成果を上げているので紹介したい.マルチメディアという言葉は定義があいまいであるが,ここでは,文字以外の音声画像を含むデータ通信手段という広い意味に解釈する.
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