特集 マルチメディアの保健活動への活用を考える
マルチメディア政策の展開—通商産業省—ハイビジョンの応用
有野 重男
1,2
1通商産業省機械情報産業局新映像産業室
2マルチメディア政策室
pp.342-345
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901479
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医療分野においては,診断,治療のため,写真,X線などのフィルム画像,CTスキャンなどのコンピュータ画像,心電図など,カルテの文字,スケッチなど様々なメディアが混在しており,これを時系列,症状別など様々な方法によって再利用する必要がある.このため,これらのマルチメディア性のある医療画像データを統一的に扱うためにハイビジョンへの期待が高まっている.また,手術などの進め方,その技術などをハイビジョンクラスの高精細動画像によって記録,公開することにより医療技術の普及,進歩を促進することも望まれている.以上のような記録を中心としたもののほか,遠隔地における診断を行うため,症状などを高精細画像でリアルタイムに伝えるテレパソロジー分野でもハイビジョンの導入の効果は大きい.
また,近年は,医師の卒後教育,カンファレンス,ならびに患者のアメニティの向上,リハビリテーション支援のためマルチメディア技術を用い地域において事業展開を行っている.
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