特集 公衆衛生/予防医学と分子生物学
癌の予防と早期発見へのアプローチ—癌の分子疫学
津金 昌一郎
1
1国立がんセンター研究所支所臨床疫学研究部
pp.829-831
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901386
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
癌研究に分子生物学が導入されて以来,癌が遺伝子の異常により引き起こされる病気であるという実態が解明されてきた.しかしながら,その成果が日常社会における癌対策にいかに貢献し得るかということについては未知の部分が多く,“がん生物学”の進歩のみで終わらせないためにも,細胞レベルで行われてきた分子生物学的知見の集積を個体や集団レベルに適応させていかなければならない.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.