特集 地域リハビリテーション
教育における地域リハビリテーションのすすめ—理学療法士について
伊藤 日出男
1
,
奈良 勲
2
1弘前大学医療技術短期大学部
2広島大学医学部保健学科
pp.618-621
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901339
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はじめに
高齢社会への急激な移行に伴って理学療法士に対する需要が増している.すなわち国の対策として老人保健施設などの増設に伴い理学療法士への大幅な需要が起こり,加えて市町村の行政機関においても地域の高齢者,障害者を対象とした常勤の理学療法士を採用する動きが見られるようになった.
このような社会的状況を反映して,日本理学療法士学会の演題発表にも地域リハビリテーション(以下,地域リハ)に関連するものが増えており,1994年度の第29回学会(青森)では一般演題481題のうち42題(8.7%)を占めている.また社団法人日本理学療法士協会(以下,PT協会)および各都道府県理学療法士会では,従前から地域リハに関する講習会やマニュアルの発行などを行い,協会員の生涯学習システムの中に地域保健活動を位置付けレベルアップに努力している.
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