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特集 地域リハビリテーション活動
地域リハビリテーションにおける理学療法士の役割―秋田県における実践から
Role of Physical Therapist in Community Rehabilitation Activities
松橋 一義
1
Kazuyoshi MATSUHASHI
1
1秋田県厚生連湖東総合病院
1Akitaken-Koseiren-Koto-Sogo Hospital.
pp.363-368
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102866
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はじめに
リハビリテーション(以下リハビリと略す)の目的は障害者を身体的・精神的・社会的・経済的にできるだけ十分に,しかもできるだけ早く回復させ,早期に社会復帰させることだといわれる.
しかし,脳卒中をはじめとする中枢性疾患では種々の身体的問題や心理的問題,社会環境上の問題などから,社会生活への適応が困難であったり,機能や能力の低下する例が多くみられる.このような退院後の諸問題を解決するためには病院や施設におけるリハビリ・サービスだけでは不十分であり,地域要因の解決や地域にあっても継続してリハビリ・サービスを受けられるような配慮や体制づくりが必要である.
当院では昭和46年に理学診療科が開設され,翌年47年から地域リハビリ活動の一環として脳卒中退院患者の追跡調査や訪問指導,自治体・県との連携による在宅脳卒中患者へのリハビリ・サービス(リハビリ学級)を行っている.
今回は当院で行っている地域リハビリ活動の現状を紹介しその成果と問題について述べPTの役割についても考えてみたい.
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