連載 保健活動—心に残るこの1例
「そよ風と暮らしと健康」との出合い
福本 久美子
1
1熊本県健康センター
pp.362-363
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901269
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私の保健所保健婦の活動の中で,多くの人々,いろいろな町役場の健康づくり活動と出合った.その中で私の心に残る一例は,「そよ風と暮らしと健康」というキャッチフレーズで始まった熊本県蘇陽町とのかかわりである.
熊本県蘇陽町は,昭和63年度から,熊本県の健康で活力ある地域社会をめざす「くまもと80ヘルスプラン」事業のモデル町指定を受け,「すべての町民が健康で活力に満ちた町づくり」をめざして,高齢者対策を入り口とした活動を展開してきた.その結果,住民が健康づくりの計画策定に積極的に参画したり,主体的な健康づくりの実践活動が始まった.さらに,町の保健部門の位置づけが高まり,町の基本構想計画が健康づくりを重視した計画となった.そのような蘇陽町の活動に,管轄する保健所保健婦として,私は平成元年度から平成4年度までかかわってきた.
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