連載 地域口腔保健—歯科医師会の実践
宮城県歯科医師会の活動
守谷 友一
1
1宮城県歯科医師会
pp.346-347
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901264
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はじめに
はじめに宮城県の地域医療をとりまく環境についてふれてみる.本県の人口は平成2年10月1日現在2,248,558人であり一貫して増加傾向を続けているが,仙台市域だけで全県入口の40.8%を占め,人口の集中化が進んでいる.また年齢構成別人口の推移をみると,平成2年における65歳以上人口は12%であったが,平成12年には16.7%になるものと推定され高齢化の進展は急激で,全国と同様の傾向を示している.本県では5つの二次医療圏をさらに12に細分して地域保健医療圏を定めているが,平成4年3月末現在,高齢化の最も高い地域保健医療圏で19.5%,最も低い圏域では9.6%と2倍を越える地域格差がみられる.そのような中で本会は11支部会をもって組織されており,2つの地域保健医療圏を包含した形で仙台歯科医師会があるほか,他の10の支部会は地域保健医療圏と一致した区域を有している.会員数は991名(平成6年9月1日現在)でその半数超が仙台市で占められている.また医療施設をはじあ,中核施設機能も同様に仙台圏域に一極集中しており,地域歯科保健医療を展開する上で,この集中化した施設機能をより広域的に活用することが重要な課題となっている.
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