公衆衛生医師—その現状と課題 座談会
これからの精神保健を考える(2)
景浦 しげ子
1
,
中村 清司
2
,
斎藤 京子
3
,
岡田 耕輔
4
,
竹島 正
5
1愛媛県伊予保健所
2徳島県池田保健所
3香川県大内保健所
4高知県中央保健所
5高知県立精神保健センター
pp.870-875
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901166
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竹島 岡田先生はエイズの仕事に関連してHIVと人権・情報センターの方とおつき合いがありますが,精神保健の領域と,例えばエイズ関連,あるいは老人保健や母子保健との違いがあるのかどうか,その点はどのようにとらえられていますか.
岡田 今年の4月ごろにHIVと人権・情報センターの方と一緒に,高知でメモリアルキルト展を開こうということになりました.そして,その会場に何人かの方で自由に話をしていただこうというコーナーを設けたのです.そのときだれに話をしてもらうかと考えた場合に,差別とか偏見という観点から見ると,HIV感染者と精神障害者とはある程度似通った面があるのではないかということで,一つは精神障害者自身に話していただく,それから,ノーマライゼーションという考え方から身体障害者の方にも話してもらう,結局,精神障害者が2人,身体障害者が1人,それから聴覚障害の方,HIVと人権・情報センターの代表で血友病の方の,合計5人の方にそれぞれ自由に話していただきました.
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