連載 地域保健従事者のための精神保健の基礎知識・1【新連載】
精神保健はどのように定義されてきたか
竹島 正
1,2
1国立精神・神経センター精神保健研究所精神保健計画部
2自殺予防総合対策センター
pp.63-66
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101714
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はじめに
今日,精神保健の問題は,がん,循環器疾患と並んで,国民健康の大きな課題となっている1).また,わが国の自殺による死亡者数は平成10年以降3万人を超える水準で推移しているが,自殺予防においても精神保健の果たすべき役割は大きい.
地域保健の現場においても,精神保健のニーズは質・量とも増大していると考えられるが,本連載は,精神保健の発展経緯を踏まえた上で,今日的な「精神保健学」の基礎となる情報を地域保健従事者に提供することを目的とする.
今回は連載の初回であることから,精神保健の定義について述べる.
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