公衆衛生医師—その現状と課題 座談会
エイズ予防対策と公衆衛生医師(2)
北村 邦夫
1
,
桒野 哲実
2,3
,
桜井 賢樹
4
,
中村 好一
5
1日本家族計画協会クリニック
2栃木県衛生環境部健康対策課
3栃木県矢板保健所
4国立国際医療センターエイズ医療情報室
5自治医科大学公衆衛生学教室
pp.639-644
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901112
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●カウンセリングの必要性と体制づくり
中村 エイズの検査には必ずカウンセリングがついていなければならないともいわれていますが,保健所における検査の仕組みの中でカウンセリングの現状とか問題点についてはいかがでしょうか.
桜井 このエイズという病気では,検査を受けることが,最終的には責任の1つになるわけですが,その後を引き受ける医療機関の責任もあるし,それから検査を受けることが自分を含めてすべての人の幸福となるような環境をつくっていく社会としての責任もあるわけです.
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