公衆衛生医師—その現状と課題 座談会
エイズ予防対策と公衆衛生医師(1)
北村 邦夫
1
,
桑野 哲実
2,3
,
桜井 賢樹
4
,
中村 好一
5
1日本家族計画協会クリニック
2栃木県衛生環境部健康対策課
3栃木県矢板保健所
4国立国際医療センターAIDS医療情報室
5自治医科大学公衆衛生学教室
pp.564-568
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901092
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中村 エイズが世界で最初に報告されたのが1981年で,日本で最初に報告されてから10年近くが経過しております.その間,HIV抗体陽性者あるいはエイズ患者がどんどん増加してきていることはご承知のとおりです.非常に画期的だったことは1989年にエイズ予防法が成立し,施行されたことです.これは行政としては,これまでの歴史からみると早く手を打ったほうではないかと私は思います.しかし,問題はHIV感染者およびエイズ患者がまだ増えつつあることです.そこで,このエイズ予防対策を推進するに当たり公衆衛生医師はどのような役割を果たし得るのかを考えていきたいと思います.
まずご出席の3人の先生方に,自己紹介を兼ねて現在どのような立場でエイズの問題に取り組んでいるかをお話いただきたいと思います.
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