連載 地域精神保健の展開—精神保健センターの活動から・6
家族会,精神保健ボランティアの育成と地域精神保健活動—愛媛県精神保健センター
青木 眞策
1
1愛媛県精神保健センター
pp.420-424
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901055
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【はじめに】
昭和44年3月の精神保健センター運営要領において,協力組織の育成がセンター業務の通称“6本柱”の一つとされている.「地域精神保健の向上を図るためには,地域住民による組織的活動が必要である.このためセンターは,精神医療施設や保健所その他の関係機関を単位としてつくられた協力組織の育成を図るとともに,他方,都道府県単位の組織を強化することに努め,地域精神保健活動に対する住民の協力参加や各種社会資源の活用を円滑有効に行う」と説明されている.地域精神保健に当事者はもとより住民の参加が不可欠なこと,およびサポートネットワークシステムの開発が必要なことを示していると理解している.各地の精神保健センターは幅広い領域で組織育成や支援に取り組んでいるが,今号では,愛媛県において昭和59年より始まった精神障害者家族会の育成と,平成3年度から始まった精神保健ボランティアの育成について御紹介したい.
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