特集 骨粗鬆症の予防戦略
骨量減少のリスクファクター
伊木 雅之
1
1福井医科大学環境保健学講座
pp.387-390
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901047
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◆はじめに
骨粗鬆症の最も重要な所見は骨量の減少である.近年,優れた非侵襲的骨量測定法が開発され,骨塩量や骨密度が正確,かつ容易に測定できるようになった.骨塩量の減少に伴って骨の物理的強度は低下し,骨折のリスクが上昇するので,骨塩量減少のリスクファクターは骨粗鬆症のリスクファクターとして扱ってよい.本稿では,主に退行期骨粗鬆症における骨量減少のリスクファクター(表参照)について今日までの知見を概括したい.
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