活動レポート
保健所のコーディネート機能を考える—地域ケア研究会の実践を中心に
小亀 正昭
1
Masaaki KOGAME
1
1前,兵庫県和田山保健所
pp.584-587
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900868
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【はじめに】
兵庫県下でも高齢化の著しく進む南但馬地方(管内2郡8町,平成5年2月1日現在,人口68,066人,高齢化率22.5%,県平均12.5%)は,要介護老人の増加が大きな問題となっており,地域において老人が寝たきりにならない,また,寝たきり老人を作らないための第1次予防から第3次予防に至る包括的な対応が,保健・医療・福祉の各分野の緊密な連携のもとに早急に実現される必要がある.このため,平成2年度に管内各町の地域特性に適した総合的な老人の地域ケアのあり方を検討するための「地域ケア研究会」の設置・運営を保健所が働きかけ,平成3年度は広域的な観点から各町の研究会を支援して,この地域に適した在宅ケアの方向を住民とともに考えていくための「南但馬健康学セミナー」を開催した.その経緯をたどりながら保健所のコーディネート機能を考察する.
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