特集 地域歯科保健
杉並区の保健所における歯科保健活動—保健所こそ,創造的保健活動の拠点である
矢澤 正人
1
,
酒井 美栄子
1
,
志村 佐知子
1
,
五十里 一秋
2
,
石渡 美砂子
2
,
田中 澄子
2
,
岡田 弥生
3
,
宮本 光枝
3
,
小山 絵里
3
,
堀川 博子
4
,
経塚 直子
5
Masato YAZAWA
1
1杉並区西保健所
2杉並区南保健所
3杉並区東保健所
4和泉保健相談所
5上井草保健相談所
pp.548-551
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900859
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◆はじめに
ここ10年足らずの間に,地域歯科保健をめぐる状況というものは,正に,音をたてて変わってきたと考えられる.その変化の概要については,別に詳述1)してきたが,そのうねりの最先端は,現在検討されている地域保健の見直しであり,端的には保健所法の改正であるといえよう.
これは,急速な高齢化等の社会変化に対して余儀なくされた対応でもあると同時に,保健所をはじめとするわが国の公衆衛生機関がその今日的な使命を再認識するチャンスでもありうる.こういった時に当たり,今こそ,保健所歯科のなすべきことが問われている,と考えるのは私たちだけではあるまい.
本稿では,当区における地域保健活動の現状をふまえながらも,その将来展望を模索してみたいと思う.
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