発言あり
英才教育
華表 薫
,
黒岩 秩子
1
,
冨倉 光雄
2
1大地塾
2埼玉県立衛生短期大学
pp.225-227
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900775
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「わが家は雑草教育」
数日前,皇太子妃内定のニュースが流れ,小和田雅子さんの経歴が紹介されました.雅子さんは伝統ある小・中・高一貫教育の私立名門校御出身で,福岡にも姉妹校があり,今年はお妃内定直後から人気が急上昇したと聞いています.雅子さんのキャリアレディとしての知的な美貌に魅せられた女性たちの間で,知性ブーム到来とかいわれているそうです.雅子さんの偉大さは,英才教育を受けられたことに起因しているとはいえず,持って生まれた優れた資質と,恵まれた環境によるものだと思います.子供たちには,ブームに乗った人真似教育を与えるのではなく,各人の良さを伸ばしていくよう導きたいものです.親の意志だけで,子供の好まない方向に子供を引っ張っても決して良い結果を生むとは思いません.雑草教育の過程で,子供たちの個性や能力が磨かれ,それが自信につながる時,子供たちは将来の方向を独力で見いだし開拓していくでしょう.子供が4,5人もいれば,家庭の中で一つの社会が生まれます.各自が兄弟間で,何かを学びとって,自分を造っていきます.自立心が早くから芽生え,他人に頼れないという責任感が身につく利点もあると思います.
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