マイ・オピニオン
教育制度と看護教育
坂本 須恵子
1
1北九州小倉看護専門学校看護婦科
pp.913
発行日 1980年9月1日
Published Date 1980/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922682
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我が国における,看護婦の資格修得までの教育制度について考えるのだが,あまりにもさまざまなコースがありすぎるように思える.よい意味にとれば,バラエティーに富み,コースも自由に選択できるという利点があるかもしれないが,私個人の意見としてはあまりにもコースが多様すぎるように思われてならない。
専門職種課程教育なので,この課程にあった能力を持ち合わせた者のみが,この専門職であるナースになれるような教育制度が考えだせないものだろうか.ナースへの道を一本化し,日進月歩の医学界におちこぼれることのないように,それについてゆける能力を持った者のみがナースになりたいものだ.命を預かる大切な仕事に直接タッチする者を教育するのに,あまりにも水準がアンバランスな状態であるということは,患者側から言わせれば,安心して命を預けられないということにもなりかねない.
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