発言あり
土用の丑の日
菅野 広一
1
,
小町 喜男
2
,
吉村 健清
3
1静岡県浜松市保健所
2大阪府立公衆衛生研究所
3産業医科大学産業生態科学研究所臨床疫学
pp.449-451
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900600
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「先人の生活の知恵を見直す日」
「土用の丑の日」になると,何となくウナギを食べないといけない気持ちになってしまいます.この風習はいつごろから始まり,どんな起源があるのだろうか.
万葉集の中に大伴家持が詠んだ和歌で「石麻呂に 我れ物申す 夏やせによしというものぞ むなぎ(ウナギ)取り召せ」とあります.夏やせによいウナギを食べて,健康を保持しようという生活の知恵で,奈良時代より引き続いているものです.しかし,この時代には「土用の丑の日」という言葉はなく,これができたのは江戸時代だといわれています.この説の一番確からしいのは,『雑学大百科』(三公社)によると「江戸買物案内」の「う」の部に出てくる話.
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