保健婦活動—こころに残るこの1例
精神障害者へのかかわり方を学ぶ
藤本 準子
1
1東広島保健所
pp.505
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900615
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精神保健相談員の資格を取得し,7年目になる.当時は,やらなければいけない,しかしどのようなところから取り組めばいいのか,気負いばかりが先に立ち,いろいろな事例と出会うごとに悩むことが多かった.しかし,それをバネにして頑張っているこの頃である.保健婦業務の多様化,複雑化により,個々とのかかわりも薄くなっている現在,目の前の業務に追われ,自分をふり返ることができていなかったと思う.今回の事例を通し,ケースの表面に出た現象を問題点ととらえ,言動に振り回されていたが,本音でぶつかっていくことにより,問題の本質を見失っていた自分に気づいた.冷静に受容し,待つことの大切さを学んだので紹介する.
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