調査報告
糖尿病スクリーニング検査法としてのフルクトサミンの基礎的検討
友岡 裕治
1
,
石光 寿幸
2
,
鳥巣 要道
2
,
中村 はま子
3
,
渡辺 美和
3
,
上和田 幸子
3
,
簑原 厳
3
,
今村 英夫
4
Yūji TOMOOKA
1
,
Hisayuki ISHIMITSU
2
,
Motomichi TORISU
2
,
Hamako NAKAMURA
3
1福岡県三井保健所
2九州大学第一外科臨床免疫研究室
3久留米保健所
4中村学園大学
pp.369-371
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900582
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一般住民に対して行われている老人保健法に基づく検診において,糖尿病スクリーニングに用いられる検査法としては,尿糖,早朝空腹時血糖値などがよく知られている.一方,我々が実施している住民検診は,通常,午前,午後を通して実施することが多く空腹時血糖値がいつも得られるわけではなく,変動の大きな食後血糖で代用せざるを得ないことも多い.これらの検査法も含め,糖尿病スクリーニングに用いる検査法として,何が一番効果的であるかは未だ結論は得られていない現状である.
今回,我々は,尿糖,随時血糖値,フルクトサミン(以下FAと略す)の各検査項目について検討を加え,効果的な糖尿病スクリーニングのための基礎的な若干の知見を得たので報告する.
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