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血中フルクトサミン
佐藤 春枝
1
,
石井 秀和
1
1前橋赤十字病院臨床検査部
pp.1188-1189
発行日 1988年9月1日
Published Date 1988/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204715
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糖は蛋白質やアミノ酸などのアミノ基を有する物質と非酵素的に結合するが,この過程で,糖のカルボキシル基とアミノ基はアルミジンとなり,アマドリ転移を経て,安定したケトアミンとなる.生体内では,これらの反応の生成物はglycosylated albuminまたはglycosylated proteinとしてよく知られている.
最近glycosylated proteinの新しい測定法として,簡便な比色定量法が報告され1,2),この方法によって測定されるグリコシル化蛋白は,その糖鎖がフルクトース構造をとることから,フルクトサミンと命名された.
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