報告
1,5-アンヒドログルシトールを用いた糖尿病スクリーニング法の予備的検討
友岡 裕治
1
,
筒井 博之
2
,
今村 英夫
3
,
中村 はま子
4
,
鳥巣 要道
5
,
森山 善信
6
Yuji TOMOOKA
1
,
Hiroyuki TSUTSUI
2
,
Hideo IMAMURA
3
,
Hamako NAKAMURA
4
,
Motomichi TORISU
5
1福岡県黒木保健所
2福岡県三瀦保健所
3中村学園大学
4福岡県久留米保健所
5九州大学第一外科
6小都市健康課
pp.890-892
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900943
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●はじめに
平成4年度から始まった保健事業第3次計画で新たに糖尿病への予防対策が強化されたが,現在用いられている糖尿病の検査法としては尿糖・血糖のみである.われわれは,フルクトサミンと随時血糖の組み合わせがある程度糖尿病および境界型のスクリーニングに有用な感触を得,すでに発表した1).
今回は,糖尿病の治療前にその血清濃度が低下し,糖尿病治療後に血清濃度が増加するという極めてユニークな特徴を持ち,糖尿病の診療に有用と考えられている1,5-アンヒドログルシトール(1,5-anhydroglucitol以下AGと略す)について,糖尿病をスクリーニングするための検査法として用いることができるかどうかの予備的な検討を行ったので報告する.
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