トピックス
地域における放射線被曝と汚染
青木 幸昌
1
,
中川 恵一
1
,
赤沼 篤夫
2
Yukimasa AOKI
1
,
Keiich NAKAGAWA
1
,
Atsuo AKANUMA
2
1東京大学医学部放射線医学教室
2放射線医学総合研究所障害臨床研究部
pp.340-343
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900574
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●生活環境からの自然放射線
物体を構成する原子は原子核と電子から構成され,一般には安定に存在するのであるが,一部不安定で自然に崩壊している物もある.不安定原子が安定化する課程において放射線が放出される.ベクレルはウラン化合物から放射能を見つけた.また,キュリー夫妻により放射性物質であるポロニウムやラジウムが発見された.中にはトリウムのように系統的に崩壊を繰り返し,容易に安定化出来ない物もある.これら自然に存在する不安定元素からの自然放射線に,生物は常に被曝しているのである.
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