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医療機関での放射線被曝と汚染
赤沼 篤夫
1
,
青木 幸昌
2
,
中川 恵一
2
Atsuo AKANUMA
1
,
Yukimasa AOKI
2
,
Keiichi NAKAGAWA
2
1放射線医学総合研究所障害臨床研究部
2東京大学医学部放射線医学教室
pp.414-417
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900592
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1.放射線の被曝
医療をはじめ放射線は,社会において発電,非破壊検査,トレーサ等,多くの所で利用されている.同時にこのことは人々に放射線被曝の可能性をもたらしている.放射線は人体に有害な要因の一つであるが,一方で,医療の場合放射線の利用により,各個人の,また,社会の受けている恩恵は計り知れないものがある.それゆえ,放射線は効率的に利用されるように研究が行われている.
医療機関での放射線被曝の問題は,医療従事者の被曝の問題と患者の被曝および地域住民の問題がある.医療に放射線を利用することによる被曝対象者を区分すると,一般に次の3区分が考えられる.
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