今月の主題 異常環境
解説
放射線
赤沼 篤夫
1
Atsuo AKANUMA
1
1東京大学医学部放射線医学教室
キーワード:
環境放射線
,
放射線障害
,
放射線影響
,
放射線血液学
,
放射線被曝
Keyword:
環境放射線
,
放射線障害
,
放射線影響
,
放射線血液学
,
放射線被曝
pp.46-50
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900010
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自然環境には自然放射線もあり,生物はこれと共存してきた.環境を破壊するのは人工放射線であって,今世紀はじめより,まず医療に,ついで産業に利用されてきた.この人工放射線は,われわれの生活環境および労働環境との調和を図りつつ利用されなければならない.生活環境,労働環境を破壊するのが事故である.この異常環境に対して,まず生命保全の処置を行う必要がある.LD50は約3.5Gyと考えられているが,正しい医療処置により,5Gy程度の被曝までは生存できる.
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