シンポジウム 第50回日本公衆衛生学会総会記念特別シンポジウム
日本の公衆衛生—その科学と行政
角田 文男
1
,
内山 充
2
,
多田羅 浩三
3
,
郡司 篤晃
4
,
伊田 八洲雄
5
,
谷 修一
6
,
鈴木 継美
4
1岩手医科大学
2国立衛生試験所
3大阪大学医学部
4東京大学医学部
5宮城県保健環境部
6厚生省大臣官房
pp.263-278
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900559
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シンポジウムのはじめに
45年前の昭和22年に第1回総会を持った日本公衆衛生学会は,平成3年度に早くも第50回総会を迎えるに至った.前々回の第48回総会において,この意義深い本総会をお世話するようにと指名を受けて以来,多くの会員から本総会の企画に数々の期待や要望が寄せられて,いやがうえにも第50回に相応しい記念行事も盛り込んだ総会を企画せざるをえなくなった.
筆者自身も,本学会には早い時期から参加してもっとも愛着を感じてきただけに,参加した会員の誰もが慶祝し合いうるような,そんな総会を企画したかった.また,かなり長い会員歴をもつ研究者のなかにさえも,本学会を公衆衛生大会と呼んで憚らぬ会員が少なくないような風潮にも反発を覚えていたので,学術的にも質の高い内容の総会を企画せねばならぬと思った.彼是と考えた末に,この記念シンポジウム「日本の公衆衛生一その科学と行政」を発想した.
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