特集 トータルヘルスプロモーションの実践
認定サービス機関におけるTHPの実践—淳風会健康管理センター
光宗 皇彦
1
Tadahiko MITSUMUNE
1
1(財)淳風会健康管理センター健康管理部
pp.396-401
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900360
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
◆はじめに
THP(トータル・ヘルス・プロモーション・プラン)とは,労働省と中央労働災害防止協会(以下,中災防)が推進する積極的な健康づくり運動のことである.これは,健康障害の防止を主体とする健康管理からさらに一歩進み,労働者の心身両面にわたる健康の保持増進を図るものである.昭和63年に労働安全衛生法が改正された際に,この積極的な健康づくりは事業者の努力義務として規定され,その内容は“健康保持増進のための指針”公示第1号で示されている.具体的には,健康測定で把握された現在の健康状態や運動機能を,運動・食事を中心とした生活習慣の改善により,より向上させようというものである.成人病の一次予防と共に,間接的には労働災害の減少も期待している.
THPを実施するためには表1のスタッフが必要である.しかし,これらのスタッフを揃えることの困難な事業所は,中災防の認定した労働者健康保持増進サービス機関(以下,サービス機関)や労働者健康保持増進指導機関に委託することになっている.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.